法規対策条文の解説

労働安全衛生法 第十六条(安全衛生責任者)

覚える語 5か所。黄色の語を押すと、下の要点に移ります。

労働安全衛生法

第十五条第一項又は第三項の場合において、これらの規定により統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の請負人で、当該仕事を自ら行うものは、安全衛生責任者を選任し、その者に統括安全衛生責任者との連絡その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。

2 前項の規定により安全衛生責任者を選任した請負人は、同項の事業者に対し、遅滞なく、その旨を通報しなければならない。

覚える語の要点

誤答は、穴埋めテストでこの空欄に並ぶ3つの選択肢です。「収録条文」は、このサイトに載せている92条と、解説のために引いた参考条文を指します。

1請負人

労働安全衛生法 第十六条第一項

…り統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の請負人で、当該仕事を自ら行うものは、安全衛生責任者…

ここがポイント

安全衛生責任者を選任するのは、統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の「請負人」で、仕事を自ら行うもの。安衛法は「下請負人」でなく「請負人」「関係請負人」の語を使う。

テストで並ぶ誤答

  • 下請負人建設業法 第二十四条の二 に出てくる語
    …方法その他元請負人において定めるべき事項を定めようとするときは、あらかじめ、下請負人の意見をきかなければならない。
    建設業法で使う語(第二条第五項など)。安衛法第十六条の語は請負人。
  • 建設業者建設業法 第二十二条第一項 に出てくる語
    建設業者は、その請け負つた建設工事を、いかなる方法をもつてするかを問わず、一括して他…
    建設業法第二条第三項の許可を受けた者を指す語。安衛法第十六条の主体は請負人。
  • 注文者建設業法 第十九条第一項第十号 に出てくる語
    注文者が工事に使用する資材を提供し、又は建設機械その他の機械を貸与するときは、その…
    安衛法第三十条・第三十一条などで、仕事を注文する側を指す語。安全衛生責任者を選任するのは請け負う側。

2安全衛生責任者

労働安全衛生法 第十六条第一項

…者以外の請負人で、当該仕事を自ら行うものは、安全衛生責任者を選任し、その者に統括安全衛生責任者との連絡…

ここがポイント

請負人(下請側)が選任し、統括安全衛生責任者との連絡などをさせるのが安全衛生責任者。元請側の統括安全衛生責任者・元方安全衛生管理者と対になる。

テストで並ぶ誤答

  • 安全管理者労働安全衛生法 第十条第一項 に出てくる語
    …とに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者又は第二十五条の二第二項の規定により技術的事項を管理する者の指揮…
    安衛法第十一条で、事業場ごとに選任する者。下請と混在する現場での連絡役ではない。
  • 元方安全衛生管理者労働安全衛生法 第十五条の二第一項 に出てくる語
    …労働省令で定める資格を有する者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、元方安全衛生管理者を選任し、その者に第三十条第一項各号の事項のうち技術的事項を管理させなければ…
    安衛法第十五条の二で、統括安全衛生責任者を選任した事業者(元請側)が選任する者。
  • 店社安全衛生管理者安衛法第十五条の三で、元方事業者が請負契約を結ぶ事業場ごとに選任する者。

3連絡

労働安全衛生法 第十六条第一項

…任者を選任し、その者に統括安全衛生責任者との連絡その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなけ…

ここがポイント

安全衛生責任者の第一の職務は統括安全衛生責任者との「連絡」。安衛則第十九条でも第一号が「統括安全衛生責任者との連絡」で、調整は第四号・第六号に別に出てくる。

テストで並ぶ誤答

  • 打合せこの条に無い語。法第十六条の語は「統括安全衛生責任者との連絡」。
  • 調整労働安全衛生規則 第十九条第六号 に出てくる語
    …け負わせている場合における当該他の請負人の安全衛生責任者との作業間の連絡及び調整
    安衛則第十九条第四号・第六号に出る語。法第十六条第一項が名指しするのは連絡。
  • 連携この条に無い語。条文の語は連絡。

4遅滞なく

労働安全衛生法 第十六条第二項

…任者を選任した請負人は、同項の事業者に対し、遅滞なく、その旨を通報しなければならない。

ここがポイント

安全衛生責任者を選任した請負人は、統括安全衛生責任者を選任した事業者に「遅滞なく」その旨を通報する。日数の期限ではなく、時期を表す語で定めている。

テストで並ぶ誤答

  • 即時に労働基準法 第十五条第二項 に出てくる語
    …項の規定によつて明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、即時に労働契約を解除することができる。
    労働基準法第十五条第二項(労働契約の即時解除)などで使う語。安衛法第十六条第二項は遅滞なく。
  • 早急にこの条に無い語。条文の語は遅滞なく。
  • 十四日以内に労働基準法 第十五条第三項 に出てくる語
    前項の場合、就業のために住居を変更した労働者が、契約解除の日から十四日以内に帰郷する場合においては、使用者は、必要な旅費を負担しなければならない。
    安衛則第四条第一号の安全管理者の選任期限などの語。通報の期限は日数で定められていない。

5通報

労働安全衛生法 第十六条第二項

…人は、同項の事業者に対し、遅滞なく、その旨を通報しなければならない。

ここがポイント

選任した請負人が事業者に知らせる行為は「通報」。第一項の安全衛生責任者の職務が「連絡」なので、第二項の「通報」と取り違えやすい。

テストで並ぶ誤答

  • 連絡労働安全衛生法 第十六条第一項 に出てくる語
    …仕事を自ら行うものは、安全衛生責任者を選任し、その者に統括安全衛生責任者との連絡その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。
    安衛法第十六条第一項で、安全衛生責任者が統括安全衛生責任者と行う職務の語。選任の知らせは通報。
  • 届出建設業法 第十一条第一項 に出てくる語
    …があつたときは、国土交通省令の定めるところにより、三十日以内に、その旨の変更届出書を国土交通大臣又は都道府県知事に提出しなければならない。
    この条に無い語。相手は行政でなく同項の事業者で、条文の語は通報。
  • 申告この条に無い語。条文の語は通報。

前後の条

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出典

条文は e-Gov 法令検索 の労働安全衛生法(2026年11月時点の現行版)から、原文のまま載せています。試験は受検年度ごとの基準日時点の法令で出題されるため、改正は公式の情報で確かめてください。空欄の位置・誤答・解説は作成者が作ったもので、出題を保証するものではありません(免責事項)。